川原地区 飛鳥川河岸の整備作業
今回は、聖徳太子が生まれた橘寺(たちばなでら)のふもと辺り、名前も美しい“飛鳥川”に沿って作業しました。
宿舎から作業場所へは、朝もやの中、こんな素敵な小路をレンタサイクルで向かいます。
下の写真で、赤く囲った場所が今回の作業箇所です。河岸に伸び放題の竹がびっしり生えています。この竹を切ることで、明日香らしい景観を復活させよう!というわけで、老若男女50名ほどで作業しました。
作業手順は、以下の3段階です。
1.まず、竹を切る
川べりの急斜面での作業なので、気を抜くと本当に危ない!
安全な場所では、ベテランの方に指導してもらいながら、女性も作業しました。
2.切った竹を一か所に集める
何本かの竹を束ねて、集積場所まで運びます。こういった単純作業で大切なのが、周りへの配慮。 すれ違いざまに竹の切れ端が人に当たらないか、のこぎり作業で疲れている人がいないか、 しっかり確認するためにも、笑顔で声を掛け合いながら作業を続けます。
3.竹をシュレッダーにかけて、竹チップにする
竹を突っ込むと、細かく裁断されていく「竹シュレッダー」の登場です。2台フル稼働 で、見る見るうちに竹チップができていくのですが、手元がガタガタ震えて、結構な力仕事です。この竹チップは、舗装材にしたり、植木の根元に敷いたり、保温・保湿材などとしても使えます。
20代〜70代まで、明日香が好き、という共通項で集まったいろんな人たち。 今年も台湾から参加者があり、言葉を超えた交流もありました。また、朝には、早起きして宿舎の周りを散歩したり、夜には、みんなで広間に集まって、自己紹介大会をしたり、ダーツ選手権、ビンゴ大会もしました。 さて、2泊3日の作業の末、どうなったのでしょうか・・・?
上の写真の右側にあった竹やぶがすっきりし、左側の畑まで見通せるようになりました。なんと、日本最古のお寺「飛鳥寺」も望めるようになりましたよ! 道に光が入って、うっそうとしていた雰囲気も明るく変身しました。かつてはこんな景色だったんですね。
活動日程 2009年11月21日(土)〜11月23日(月・祝)
作業箇所と作業内容
川原地区。長さ約150mにわたる飛鳥川河岸の急傾斜地とその周辺の整備
(竹の伐採、せせらぎの清掃など)
特別講話
『川原寺について』 相原嘉之氏(明日香村教育委員会)
参加者 52人 (3日間延べ156人)、
うちボランティア34人(国内32人、台湾2人)、川原大字13人、あすか夢耕社5人
ボランティア内訳
東京都1人、神奈川県1人、埼玉県1人、大阪府10人、静岡県2人、和歌山県1人、京都府1人、奈良県15人、台湾2人