2017年秋のワーキングホリデー(通算16回目)

台風18号で計画を大幅変更
飛鳥探訪の3日間に。作業は中止
学び見聞し景観保全へ団結力アップ


 2002年にワーキングホリデー(作業キャンプ)活動開始以来、初めて宿舎を飛鳥寺裏の「アスカゲストハウスに移し、謎の石造物「ミロク石対岸の飛鳥川河岸一帯の景観整備作業をする予定でした。

 作業はボランティア、地元川原大字(集落)と他の大字の皆さん、共催団体明日香村地域振興公社の皆さん、総勢72人で一気に進める手はずでした。

 ところが自然の力には勝てません。台風18号が列島を横断するのが確実となり、急ぎ内容を大幅に組み換え、作業は中止、飛鳥歴史講座、名勝史跡めぐり、博物館めぐりを軸に学ぶ一方、お互いのあすかに寄せる熱い思いを語り合うプログラムにしました。作業はできませんでしたが、歴史的風土の景観保全活動の意義を改めてかみしめた3日間でした。

201709wh_01

「台風が接近する中、ご苦労様です」。明日香村健康福祉センターで行われた開会式で歓迎のあいさつをする上田行洋・地域振興公社代表理事

201709wh_02

私たちが2008年、2009年に整備した飛鳥川堤防に見事な桜が咲くようになった、と写真を見せながら歓迎のあいさつをする川原大字 福井義則総代

201709wh_03

水に流す文化とそうでない文化、みそぎと祓いはどう違うのか、トイレから出た後、手を洗う文化と、トイレに入る前に手を洗う文化
・・・・毎回、目からうろこの話が飛び出す大森先生の名講義

201709wh_04

これが今年の宿舎、古民家のアスカゲストハウス

201709wh_05

ゲストハウス広間で乾杯。作業中止は残念。でも代わりのプログラムで3日間、しっかり飛鳥を勉強しましょう

201709wh_06

飛鳥寺では朝、一番に参拝、飛鳥大仏に般若心経を唱え、上島住職の講話に聞き入った

201709wh_07
今回は若い世代の女性参加が目立ち、飛鳥坐神社の境内がぱっと華やかになった

201709wh_08

実物大のキトラ古墳石室の前で解説ボランティアの説明を聞く参加者。
一歩踏み込んだ質問が多く、盛り上がった。
(キトラ四神館で)

201709wh_09

マジックの腕はすでにプロ。交流会のアトラクションとして次々、技を繰り出す山里さんに会場は沸騰

201709wh_10

世紀のマジシャン山里さん(右)、千原さん(中央)に通訳してもらい台湾から参加のリンさんに、ひもマジックの奥義を伝授。こんな国際交流は楽しいね

201709wh_11

台湾から参加した劉(りゅう)さん(右)、その隣が林(りん)さん、ひとりおいて瞿(ちゅう)さん(われわれのクラブハウス「百笑天国」で)

201709wh_12

飛鳥寺近くのあぜ道に彼岸花が咲き始めていました。
稲の緑を背景に赤の競演です

201709wh_13

飛鳥寺の前で全員集合。2日目の夜から未明にかけ、しばし暴風雨となったものの、3日間、日中は小雨にあっただけで無事、全プログラムを終了することができました。来年こそ景観保全作業に全力投球しましょう。ご参加ありがとうございました。


活動日程
2017年9月16日(土)〜18日(月・祝)

作業地
台風18号のため予定していたミロク石対岸の飛鳥川河岸一帯の作業は中止。以下のプログラムを実施した。

16日
 ・飛鳥歴史講座(1)
   「飛鳥川―川に流れる歌と歴史―」
   古代民俗研究所   大森 亮尚先生
17日
 ・飛鳥寺参拝 植島住職講話 
 ・飛鳥坐神社参拝  
 ・飛鳥名勝史跡めぐり その1
  A 壁画コース
   (キトラ四神の舘、高松塚壁画館など)
  B 石造物コース
   (石舞台古墳、亀形石造物など)
 ・飛鳥歴史講座(2)
   「飛鳥宮と飛鳥京跡苑池」  
   明日香村教育委員会文化財課 高橋幸治先生
18日
 ・飛鳥宮と飛鳥京跡苑池一帯の現地解説
 ・万葉文化館と富本銭工房跡見学

参加者   31人
内訳
  ボランティア  25人(うち台湾から3人)
  地元川原大字・明日香村地域振興公社 6人

(台風による内容変更がなければ、ボランティア30人(明日香村からの日帰り参加者5人を含む)、地元川原大字37人、明日香村地域振興公社5人の計72人で作業の予定だった。)

ASUKA SCENERY CONSERVATION VOLUNTEER ASSOCIATION