明日香村稲淵・飛鳥川の“第二の飛び石”と
その周辺の景観修復作業
昨年7月行った稲淵大字(集落)の飛び石の景観整備に続き、今年は約300m上流の“第二の飛び石”とその周辺を整備しました。万葉集だけでなく古今集、枕草子、徒然草にも登場する飛鳥川の風物詩はやはり飛び石です。その中でも“第二の飛び石”は、最も風情があり、古代の様子をよく伝えています。
飛び石へ下っていく石段や小道を覆う雑木、雑草を取り除き、飛び石周辺の上に生い茂った雑木を次々、伐採し、2台のトラックで運び出しました。
進入路整備班、飛び石周辺整備班、さらに、伐採した雑木、雑草を運び出す運搬班の見事な連係プレーで、中身の濃い作業ができ、重要な歴史的風土景観を修復することができました。
棚田憩いの館前での開会式。
今西総代が歓迎のあいさつ
第二の飛び石は、奥飛鳥へ向かう道路を下ったところにあるが、木が茂りまったく見えない。
この日の作業でこの地点から見るようになるかな
飛び石へ下る坂道から作業開始。スズメバチの巣が石垣の中にあり、それを駆除してから本番の作業
坂道を覆う木々や雑草を次々伐採、トラックで運んだ。飛び石への道はうっそうと茂る木々で暗い
足元を伐採したら次は、空を覆う木々の伐採作業。これで坂道に少し光が差し込むようになった
急で狭い階段で手際よく枯れ葉、雑草を集めて運びあげる進入路整備班
飛び石への下り道は枯れ葉がつもり、足を滑らす危険があったが、これで安全な小道に
飛び石の背後は、急傾斜地に雑木、竹につたがからまり難しい作業となった
飛び石をすっぽり覆っていたかなり太い雑木をチェンソーで切り倒す新開会長。これで周辺が明るくなった
この日、高所でチェンソーを使いこなす難作業に挑んだのは新開会長と、この写真の福原運営委員。80歳が2,3年先というのに、この馬力と身軽さ。うらやましいなあ
飛び石のやや上流はモミジが群生、紅葉の名所なのに、雑木が林となってはびこり景観を阻害してきた。この雑木の伐採がこの日の課題だった
雑木や竹の先端部までつたがからまり、切っても切っても倒れない。
つたの厄介な強靭さを思い知らされた
伐採した雑木は、枝葉を処理、次に幹の部分を切ってから、リレー方式でこちら側の堤防に運び上げた
飛鳥川をまたいで伐採した雑木を、細かく切ってから運び出す水辺の作業。これでモミジがはっきり見えるようになった
伐採した雑木は右岸堤防に積んでいったが、みるみるうちに雑木の山に。
これで後方のモミジが浮き立って見え、今年の秋は紅葉の名所復活となる
作業開始前、奥飛鳥に向かう道路からのぞき込んでも飛び石はまったく見えなかったが、作業後はこの通り、しっかり、はっきりながめられるようになった
一帯がきれいに整備され、太古からの光景が戻った“第二の飛び石”の前でみなさん達成感に満ちた表情でハイポーズ。
今回もご苦労さまでした
活動日程 2017(平成29)年6月24日(土)
午前9時50分 稲淵大字棚田憩の館集合、午後3時20分解散
作業地 稲淵大字飛鳥川の“第二の飛び石”とその周辺
作業内容 路を下り飛び石へ向かう石段や小道、飛び石周辺の雑木、竹林の伐採、剪定、草刈り、搬出、飛鳥川の清掃、整備し、飛び石とそれらを彩るモミジの木々が引き立つように整備した。
参加者 合計 38人
ボランティア 30人(大阪市、吹田市、東大阪市、奈良県内)
稲淵地区 今西一成総代ら4人
地域振興公社 4人
昼食・交流会(棚田憩いの館)での講話
・稲淵大字の飛び石 今西・稲淵大字総代
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