第25回 日帰り活動 (2018年 春)

「奥明日香ビオトープ」と飛鳥川周辺の
景観を修復
滝が見えるモミジの名所が復活

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 稲渕集落の飛鳥川左岸の「奥明日香ビオトープ」は古来の明日香の自然環境を取り戻す「生物生息空間」の施設です。もともと一帯は荒廃した竹林に覆われ河岸の道も昼なお暗い状態でしたが、2004年の夏、私たちが3日間の集中作業で伐採すると棚田跡が出てきました。その棚田跡に飛鳥川から水を引き、ホタルや湿地性植物などを育てているのがこのビオトープで、私たちの活動のゆかりの場所です。

 周辺は再び竹林や雑木に覆われていましたが、今回の活動でビオトープ一帯に日が差し込むようになり、古代の飛鳥川の様子が浮かんでくる川辺の景観を取り戻すことができました。


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 作業前の飛鳥川。生い茂った雑木や竹で歩道から
川面がほとんど見えなかった

 

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 ビオトープの南側一帯は竹が広がり、伐採して
いくと飛鳥川が見えてきた

 

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 川辺で伐採し、引き上げた竹や雑木をビオトープの
あぜ道を通って少しずつ運び出す

 

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 太い竹を次々、伐採、運搬班の作業も熱気を
帯びてきた

 

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 棚田跡につくったビオトープに沿って竹を
200メートル近く運ぶのは大変だった

 

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 作業本部テント横の集積場に次々、
運び込まれる竹や雑木

 

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 作業開始1時間半。竹林の伐採が順調に進み
対岸が見えてきた

 

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 対岸の斜面ではチェンソーで大小の
雑木の伐採作業が進行

 

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 棚田憩の館で昼食後、自己紹介と近況報告の交流会。
初参加の方の決意表明もあり盛り上がりました

 

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 伐採した雑木は、ロープで引き揚げて搬送。
景観修復にはいろんな作業が待っています

 

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 ビオトープへの日差しを遮る合歓の木の枝を伐採。
こちらも高所でのチェンソー作業に

 

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 段取りよく作業は進行。作業現場の片付けと
飛鳥川の清掃に

 

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 河岸のごみや雑草をロープで引きあげ作業は終盤に。
ビオトープ側から飛鳥川の眺めが広がりました

 

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 写真家入江泰吉さんが奥飛鳥のもみじと滝の光景として好んだ飛鳥川神奈備橋上流の滝をバックに記念写真。厳寒の冬が終わり、春の日差しの中での充実した活動になりました。

参加者の皆さんに心から感謝します。
 


活動日程 2018(平成30)年2月24日(土)
午前9時40分、稲渕大字棚田憩の館集合、
午後3時20分解散

実施体制
景観ボランティア明日香、
(一財)明日香村地域振興公社 共催

作業地
稲渕大字神奈備橋上流、飛鳥川左岸の「奥明日香ビオトープ」と飛鳥川周辺

作業内容 
ビオトープ南側を中心に密集した竹林、雑木の伐採、飛鳥川沿いの雑木の伐採、枝切り、それらの搬出、集積、川沿いにたまった流木、ごみの撤去など。
伐採班、運搬班、後方支援班の3班体制で実施

参加者   合計 35人
ボランティア   26人(東京都、大阪府、奈良県)
稲渕大字     今西一成総代ら5人
地域振興公社    4人

昼食・交流会(棚田憩の館)
ミニ講話「奥明日香ビオトープ」 今西総代

 

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ASUKA SCENERY CONSERVATION VOLUNTEER ASSOCIATION