明日香村稲淵・飛鳥川の「飛び石」周辺の景観修復作業
奥飛鳥に通じる稲淵大字を流れる飛鳥川(万葉集では明日香川)に古代から設けられてきた「飛び石」(石橋)は、万葉集に登場します。
「明日香川 明日も渡らむ 石走(いしばし)の 遠き心は 思ほえぬかも」(巻10 2701)や「年月も いまだ経なくに 明日香川 瀬々ゆ渡しし 石走もなし」(巻7 1126)でご存じの方も多いはずです。
今回は、この飛び石へ下っていく小道や、飛び石の上流、下流の草刈り、雑木の伐採、剪定、流木やごみ拾い、飛び石一帯の展望スポットになっている木橋の補修、防腐塗装を行いました。これらの作業で、飛鳥川と飛び石の歴史的重要景観を取り戻すことができました。
強烈な日差しの中、棚田憩いの館前で開会式。森川村長から激励のあいさつ
飛び石の両岸は雑草、雑木が生い茂り,飛鳥川の川筋がよく見えいない状況だった。いよいよ作業開始
飛び石上流側で作業する第1班。まさに雑草のジャングル
稲淵大字総代さんに指示してもらいながら、川面にせり出していた合歓の木の枝を伐採
飛び石下流側の堤防の雑草を刈る第2班。
雑草、つる、灌木が絡み合い作業は大変だった
石橋を眺める景観スポットの木橋を修復する機動班。傷んだ部分を取り除き、防腐塗装した
刈り取った雑草、灌木は飛鳥川に流し、飛び石の前で回収、担いで堤防上へ運び処理した
ほぼ作業が終了、飛び石周辺の雑草、灌木が伐採され昔ながらの景観に戻った
炎天下、無事、全作業終了。参加者と地元の皆さんでハイポーズ。横断幕の前、飛鳥川で体を冷やす参加者も
活動日程 2016(平成28)年7月2日(土)
午前9時40分稲淵大字棚田憩いの館集合、午後3時20分解散
作業地 稲淵大字飛鳥川の飛び石周辺
作業内容 飛び石周辺への小道整備清掃、飛び石上下流堤防の草刈り、雑木伐採、剪定、流木やごみ拾い、飛び石を望む木橋の補修、防腐塗装など
参加者 合計 37人
ボランティア 31人(東京、大阪、奈良)
稲淵地区 烏頭尾総代ら3人
地域振興公社 3人
昼食・交流会(棚田憩いの館)での講話
・稲淵の文化的重要景観と伝統行事
烏頭尾・稲淵大字総代
・明日香川・飛び石と日本人の無常観
三木名誉会長